- Published on
科学的に証明された脳トレの方法
- Authors
- Name
- yorio0109
頭の良さは生まれつきなのか
- 知性はトレーニングで伸ばせる
- 頭は鍛えれば鍛えるほど良くなる
- 訓練で得た知性は応用が効く(一般的な脳トレみたいに、単にゲームが上手くなるだけではない)
2008 年の研究で、ワーキングメモリタスクに対するトレーニングの効果をあるテストにより検証を行いました。それがデュアル N バック課題です。[1]
デュアル N バック課題とは簡単に説明すると、
目で捉えた図形もしくは聞こえた言葉や数字といった視覚・聴覚刺激を、N 回目(N には整数が入ります)前に見た・聞いた刺激と同じかどうかを当てるテストです。
その結果、デュアル N バック課題のトレーニングを受けたすべてのグループのワーキングメモリが大幅に向上しました。この結果は複数の追試でも裏付けられているのでかなり確かな結論です。
もちろん、ワーキングメモリと知性は別の概念ですが、この2つは一般的にかなりの相関を示しているのは事実です。
ただどんなテクニックも「土台がないと意味がない」というのも事実です。要は日常的に頭を良くするような行動を意識的に行う必要があるわけです。
ですので、次章でその土台となるポイントを紹介します。
頭を良くする方法
常に新しい事を探す
人の性格を 5 つに分けたビッグファイブ診断というのがあります。説明が長くなるのでここでは省きますが、とりあえず以下5つの性格があります。
- 開放性=知的好奇心
- 誠実性=まじめさ
- 外向性=社交的
- 調和性=やさしさ
- 神経症傾向=不安や緊張しがち
この中で最も知性との相関が高いのが開放性です。
つまり、好奇心が強い人ほど頭がいいわけです。
実は脳科学方面からもメカニズムが立証されており、
- 新しい情報を探す
- 脳のシナプスが新たなつながりを持つ
- 脳の機能が上がる
というのがあります。つまり、新しい情報に触れる行為そのものが脳トレになっているという事です。
この記事を読んでくれてる方も、それだけで脳が活性化されるわけですね。
ちなみに、新しい事はなんでもよいらしいです。
楽器、読書、絵を描く、、、なんでもです。
辛い思いをする
カルフォルニア大学の実験で、10 代の女性に 1 日 30 分ずつテトリスの訓練をさせて 3 ヶ月で脳がどう変わるのかを,チェックしたところ
- 最初はゲームが上手くいかず、イライラしたが、同時に爆発的に脳の厚みが増した(=神経細胞が増えた)
- テトリスが上手くなるにつれて楽しさが出ると、逆に脳の厚みが縮小していった(=神経細胞が減った)
みたいな結果になりました。
作業が効率化されるのは良い事なのですが、楽しさばかりを追求してしまうと逆に脳の発達には良くないので注意が必要なのです。
斬新な創造力
こちらはタフツ大学の研究で、複数の学校で「創造的な答え」を生み出すトレーニングを行いました。
結果、その子供たちの成績が大きく上がった そうで、大喜利をしなかったグループよりも SAT(海外のセンター試験てきなの)の点数が格段と上がったらしいです。
便利さを減らす
PC 使ったら漢字忘れたみたいな体験は誰にでもあるでしょう。脳はすぐに手を抜きたがる器官なので少しでも使わなくなったところから劣化が始まります。
つまり、便利さを減らすと言うのは、あえて不便な作業をして脳に負荷をかけようという話です。
例えば、Google マップを使わず地図を使って見ようとかそんな感じ。IT の進化に伴い人間の脳も退化してしまうとは。。IT 関係の仕事だけに皮肉なもんですね。。
新しい人で出会う
幸福になるには人間関係の改善がとても大事と言うのがあります。[3] これは、脳力の改善にも必須らしいです。知らない人や親しい人と出会うたび私たちは新たな情報や環境に適応していく必要に迫られ、良い脳トレになるそうです。
これは私もよく聞く話なのですが、「全く畑が違う人と話すといいよ」つまり、それだけでパースペクティブからの物事を見れるようになるんですね。
まとめ
- 知性はトレーニングで伸ばせる
- デュアル N バック課題をやる
- 5大原則を意識
これらの行動を毎日意識していれば細かいテクニックを使わなくても知性は上がっていくと言うお話でした。私自身知識としてしか消化していないので、実感はないのですが、私なんかとははるかに次元の違う人たちが行った研究結果なので、変な凝り固まった固定概念よりも、実践してみたら案外上手くいったりすると思います。